胎児性アルコール症候群とは胎児性アルコール症候群 (Fetal Alcohol Syndrome) とは、赤ちゃんがまだ母胎にいる間に母親のアルコール摂取によって引き起こされる神経系脳障害の一種です。 妊婦のアルコール摂取量とその摂取頻度により、生まれてくる子どもに軽度から重度に及ぶあらゆる知能障害が顕れることがあります。 胎児性アルコール症候群の症状には、形態異常など外見的に明らかなものや、脳性小児麻痺、てんかん、学習障害などがありますが、特に身体的異常が見られない場合でも 重度の行動障害が見られることがあります。 |
三つの特徴FASには大きく分けて三つの特徴があります: 1) 中枢神経系の異常 ※「FASの特徴」のページ参照 過小あるいは過剰行動(多動)や学習障害など。 2) 発育不全(低体重や小さい体) 母胎にいる時から、健常児よりも5〜10%ほど身体が小さく、低体重である。 3) 下記のような特徴のある容貌:
その他の特徴:
また、頻度は減りますが、不格好で不正咬合(噛み合わせの悪い)歯、乳児の異常に量の多い顔毛と体毛、水掻きのある指、屈曲した小指、小さい爪、両掌に走る一本の太い線、湾曲した背骨、脊柱の一番下の付け根にできる窪み、身体の方ではなく前方を向いている両掌、関節異常、血管腫または皮膚の紫色のあざ等も希に見られることがあります。こういった症状を持つ子供は、斜視や近視、難聴を患ったり、耳の病気にかかりやすく、心臓に欠陥が見られる場合もあります。 |
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一般の小児科医はFASの診断を下すための 教育を受けていないのが通例です。 |